塾販の計算テキストは難しすぎ!
適性検査では、いわゆる「計算問題」はまず出題されません。
ですので小数分数混合、逆算などの練習はほぼ不要です。
このため、塾教材の計算問題集はたいがいオーバーワークになって無駄な時間になります。
小学校の宿題で出されているドリル程度で十分でしょう。
適性検査では、理社分野内からも出題される割合計算に必要な、「桁数の多い割り算」が最優先課題です。
時間不足になる子は、たいていこれで時間を食いますし、計算するだけで得点できるのですからミスしたら命取りです。
じゃあ、割り算の練習を・・・となりますが、実は割り算が苦手な子に、「割り算の計算問題」をやらせても何の効果もありません。
割り算の筆算の中核は、かけ算と引き算を暗算することにあるのです。
商を立て、かけてから引くまでの一連の流れが遅い・不正確であると割り算が苦手になっていきます。
ですので、計算練習としてはドリルをのんびりやるより、時間を区切って暗算を繰り返させる形式が有効です。
エクセルが使えれば、適当に乱数振るだけで十分ですし、携帯の計算力アプリなんかもいいですね。
あとは、規則性や比の問題で必要になる公倍数・公約数を手早く出せることも大事です。
そのために分数の計算練習をしておくのはありですね。
市販の問題集でお勧めとしては、桐杏学園の「計算練習800題」あたりでしょうか。
計算練習800題
1回5分もあれば終わりますから、朝学習にもってこいです。
時間を計って記録する欄があるのもいいですね。
こちらで無料の計算練習プリント(小5以上対象)を配布していますので、よかったらこちらもご利用ください。
ところで、計算練習は必ずノートにやらせましょう。四谷のシリーズ計算など、無駄に大きいA4サイズですがその割に計算を書き込むスペースが十分にないという困った作りです。
途中計算をシンプルに素早く書く力は中学以降の数学の力にもつながります。
そこで、計算練習や算数の演習用のノートにお勧めなのが僕も愛用しているナカバヤシのロジカルブレインノート理数系科目です。コクヨのドット罫線よりもさらに直線や垂直が取りやすく、字をそろえて書くのに適しています。
値段の割に紙もよいので一度お試しください。
ただし、HB以上の筆記具でないと方眼に字が負けるので要注意。